五十五話 偉業達成! 歴史に名を刻む

 20世紀も残りわずかとなった1999年の師走は間もなく迎えようとしているミレニアム(千年紀)の幕開けということで日本のみならず欧米を中心に世界各国でカウントダウンイベントが行なわれ盛り上がっていった。

 日本のテレビでも20世紀がどんな時代であったか特集番組が多く組まれた。マスコミから周防猿まわしの会への問い合わせが急増した。チョロ松の出演依頼やSONYウォークマンのCM映像の使用許可の問い合わせだ。初代チョロ松の出演依頼に関しては熊本県の阿蘇猿まわし劇場の施設で引退を謳歌してのんびりしているし、しかも高齢(当時23歳)なので出演に関しては遠慮させてもらった。代役可能な番組には二代目チョロ松が出演した。

 クリスマスが終わってからは連日、20世紀を題材にした特番が放映されている。CMに関する出来事に限らずありとありゆる分野の番組でSONYウォークマンのチョロ松が上位の話題に取り上げられたので驚いた。大晦日に放送された20世紀の記憶に残るCM(タイトルは正確ではありませんが)といった番組のランキングではなかなかチョロ松が出てこなかったので意外に思っていたらエンディングで堂々の1位、SONYウォークマンのチョロ松が選ばれた。民放5局ある中で同時間に出演していたこともありすべて把握は出来ていないが、あらためて相方チョロ松、SONYウォークマンCMが日本中に感動や驚きそして激動の20世紀において国民に癒しを与えたのではないかと思う。まさしく『チョロ松』という名前は日本の歴史に名を刻み、周防猿まわしの会の歴史においても名猿であったことを再認識した。しかしこの勢いは21世紀を迎えても衰えることはなかった。間もなくしてまたもチョロ松が快挙を成し遂げた。SONYウォークマンのCMが20世紀のCM殿堂入りしたとの報告。数百万ものCMがある中で10年に一度審査があるらしいのだが、とにかく10年間で5作品しかCM殿堂入りしないというのだから本当に名誉なことである。

 その後も、20世紀に関わる特集にもたびたび取り上げられた。時代を象徴する存在として数々の資料に掲載されている。記憶は薄れても歴史は語り継がれる。私もつい最近まで知らなかったのだが高校の歴史の教材にも取り上げられていたことを、たまたま、猿まわし劇場でアルバイトしてくれている子が教えてくれた。