第十三話 明石家さんまさんと年末特番に出演

 2011年3月11日(金)、三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震が発生しました。 私の人生で経験したことがない想像を絶する大震災になってしまい、謹んで亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに被災された皆様、そのご家族の皆様に対し心よりお見舞い申し上げます。
 私の猿まわし人生は25年ですが、東北地方のイベントやお祭りなどにチョロ松・五郎コンビを呼んでいただきました。未熟なコンビを育てていただき暖かい声援をたくさんいただいきました。それだけに連日の報道・ニュースを見ていて本当に悲しく寂しい気持ちです。チョロ松がCMでスターになってからは、陸前高田市内の遊園地、宮城県くじらの町牡鹿半島、多賀城市内のショッピングセンター、名取市内の住宅公園、福島県浪江町サンプラザ、その他書ききれないほどの東北地方の皆様に囲まれて芸をしてきたので感謝の気持ちでいっぱいです。
 私もチョロ松とともに復興を願い応援してまいります。東北地方の一日も早い復興復旧に一丸となり歩んで行きましょう。


 1987年、本当に慌ただしい一年になった。その年の「CM大賞」では大賞こそ取れなかったが、「CM大賞最優秀スポット賞」に輝いた。チョロ松のSONYウォークマンのCMが、映像の素晴らしさ、「瞑想する猿」と言われた表情、そして真骨頂である「直立二足」の美しさが評価された。CM批評で権威ある「広告批評」が選ぶ1987年度の最優秀作品、数千人の広告批評家による投票で満票、チョロ松を採用してくださったSONY様、代理店の東急エイジェンシーの皆様、撮影に携わっていただいた仲畑広告映像所の結城監督他スタッフの皆様、黒澤フィルムスタジオの皆様へ感謝申し上げたいと思います。

 年末を迎えて各地のイベント・ホテルのパーティ等で忙しい毎日、さらに年末年始のテレビ特番へも多数出演した。リハーサルと本番がとても長く、チョロ松を落ち着かせるのに苦労した。比較的楽な収録だったのが「加トちゃんケンちゃん」である。加藤茶さんと志村けんさんがジャングルを探検しているとチョロ松がウォークマンを持って立っているのを見つけ加藤茶さんが「君があのチョロ松君か」という台詞のひとコマ、撮影時間にしてたったの30秒、拘束時間が短く本当にこれでいいのか戸惑った。大晦日の閉めの仕事は、「フジテレビのCM大賞?」という番組でした。その特番のオープニングを明石家さんまさんとチョロ松が飾る。モニターから映像で流れるチョロ松が一人でソファーにくつろいでテレビを見ている。そしてチョロ松が面白い番組はないかとリモコンでチャンネルを変えるとテレビの中でさんまさんとチョロ松が番組のオープニングのMCをやっているという内容だった。この部分は生放送でなく収録。さんまさんはお猿さんが苦手だったのでかなり難航したが、さすがさんまさん楽しい番組にしてくださった。