周防猿まわしの会 ごあいさつ

門司港祭りにて

大衆娯楽の定番 猿まわし

 輪になって猿まわしを楽しむ人垣の中には笑顔がいっぱいです。お猿さんのしぐさに吹き出し、迫真の演技にハラハラしながら手に汗を握る。子供だけでなく大人も童心に戻り、腹の底から笑い楽しめる芸の世界、それが猿まわしです。

 猿まわしは日本列島に千年続いてきた伝統芸能ですが、昭和30年代に姿を消しました。昭和52年、復活を願う民俗学者の故宮本常一先生や俳優の小沢昭一さん、多くの国民の皆様のご支援をいただき、猿まわしの故郷の山口県光市で、周防猿まわしの会が結成されました。かつて、猿まわしは「幻の芸能」といわれましたが、最後の継承者、重岡フジ子の協力のもと、村崎義正が新たな調教法を確立、芸能としての研鑽を重ね、猿まわしの芸能を復活させることができました。また、皆様に親しまれる芸能集団をめざしてまいりました。

 会の発展の土台となるのが猿まわし芸能と観光名所(阿蘇山、富士山麓の河口湖)を結びつけた東西二つの猿まわし劇場です。ここでは笑いと感動の世界に魅せられた若者達が芸猿と共に成長し、たくさんのお客様に見守られながら日々新しいドラマを生みだしています。

 周防猿まわしの会は日本猿の飼育を通して、自然と人間活動の共生をテーマにしてきました。お猿さんから学んだ経験を広く社会に発信し、ご意見をいただいてまいりましたが、さらにこの姿勢を貫いてまいります。伝統芸能としての歴史は古いのですが、周防猿まわしの会は若干30歳を越えたばかりです。若い芸能集団に厳しいご指導と共にあたたかいご支援をいただきますよう心よりお願い申し上げます。