光市無形民俗文化財に指定されました。

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猿まわし
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 平成16年8月26日、光市文化財審議会が開かれ、『周防猿まわしの会』を無形民俗文化財に指定するとの答申が出されました。9月9日、光市浅江にある『猿まわし小劇場』にて、周防猿まわしの会代表者、村崎與一氏が記者会見を行い、文化財指定の報告を致しました。

 指定に際しての特記事項として、「周防猿まわし」は、文化財の指定に係る無形民俗文化財の種別(国指定の場合=文化庁)の内、8)その他の種別となる(大道芸)。 また、「猿まわし」の文化財指定は、今まで、国・都道府県・市町村のいずれにおいても指定の例がなく、全国初の指定となった。

 指定に関する調査報告書の結論には次のように記されている。

 猿まわしは総合的な芸能であり、別種である「猿」と「人間」の目に見えない関係(言語)を演技で表現し、観客に見せることであるという。このような関係(言語)は、相互に甘え合う関係を断ち切れた時(根切りの完了)に初めて成立するものであり、人間が出すサインを猿は瞬時に受け止めて演技をする。この関係性が成立していれば、猿が人間の出したサインを拒否する(演技をしない)ことは絶対にあり得ないという。もし、猿が演技をしない場合が発生したならば、それは芸猿が人間のサインを理解しないのでなく、サインを出した人間の方に問題があるという。「周防さるまわしの会」は、演技をして観客を楽しませる芸猿と人間の関係(言語)を作りあげるノウハウを会の設立当初に確立し、四半世紀に亘るたゆみない改良の努力を積み重ねてきた実績がある。その成果として、現在では新人を1~2年で確実に基本的な演技ができる猿まわしに育成可能なシステムを保持し、このシステムを確実に将来へ継承していくことができているという。また、「周防猿まわしの会」として資料館の設立を計画し、猿まわしの歴史資料を収集して、そこに示されたさまざまな伝統的な演技を習得することが、猿まわしの芸を将来に伝承することに留まらず、そこから、現代、未来に向かって新しい時代に生きた猿まわしの芸を展開できることになるという認識を、代表者である村崎洋一氏をはじめとする中心的なスタッフがもち、それを可能にさせるための努力をしている。近い将来発生するであろう動物保護法に則った日本猿の入手方法と、全ての猿のよりよい飼育環境を維持するために努力している。

 以上のようなさまざまな点で結成以来四半世紀のたゆみない努力によって、他集団にはない長所を備えた「周防さるまわしの会」における伝統芸能「周防猿まわし」を、現時点で光市の無形民俗文化財として指定することは、伝統的な猿まわしを保護し、未来に向けてよりよい継承に資する適当な措置であると考える。